あんぱんの話
- 公彦 漆
- 8月8日
- 読了時間: 2分
7月の過日、ランチタイムが過ぎた午後3時、夫婦で「HERBEE ANTS」入った。娘に庭のリフォームの相談にやって来た。娘が弊社で駆け出しの頃の10数年前のお客様である。今回は、定年退職を機に、庭を「老後に備えた手入れの少ない庭づくり」のテーマをあずけられた。娘のことをお忘れでなかった。有難い。
店に入り、二人で飲み物をたのむ。いつもの熱いコーヒーを辞退し、家内にイチゴミルクフロート、私はアイスコーヒーフロートを奮発した。気遣いのある味だ。
二階の事務所から娘が下りてきた。娘は席に着くや、「新製品を食べて頂戴」」と言う。店長が眼鏡の奥の小さな瞳を全開して、にっこり笑いかけてくる。
「新製品は、あんぱんです」と二人が声をそろえる。どっかで聞いた。「朝ドラじゃねえか」。
私は、朝ドラのフアンで、朝ドラの「あんぱん」は毎朝見ている。BSでも、昼にも、一日に二回見ることもある。
時に励まされ、叱咤され、涙を流すこともあった。今は、パン職人阿部さだおの演技がたまらない。
「今日はまだ試作品なので、無料です。おいしいです」と店長が云う。
あんぱんがお皿に二個でてきた。一つ取ってみた。「えっ!! 重たい」盛り上がった饅頭のようにこんもりしている。栗まんじゅうの皮のように、てかてか光って、てっぺんのいりごまがぷーんと香ってくる。
早速、二つに割ろうとしたが、あんこがねっとり固く簡単に二分割出来ない。
「粒餡だ。俺は粒餡大好き」と言っちゃった。孫のこぶしみたいなあんこがゴロンとでてきた。一口頬ばった。やはり甘さ控えめだ。パンのころもは厚めで、少し餅のように粘る。食べ応えは十分だ。店長の手作りで、一日6個が限度という。値段は、未定だ。早く決めてくれと頼んだ。
さて店長であり、料理長さん、長く当別町に住んでいて、6年間「あのロイズ」でパン作りに励んでいたと明かされた。ご自身が「作ってみたいあんぱん」を作ったという。
店に行く楽しみがふえたが、売り切れが心配だ。値段も心配だ。「頼むぜ、店長」
猛暑日に娘の店に立ち寄って、土用の日なのに、あんぱん記念日
ジジババに、ウナギよりもこっちにしなと、あんぱん記念日

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