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初曾孫を抱く

この写真は、初孫の結婚式の会場で、偶然というか近くに寄ってきた初曾孫に手を出したら、向こうも手を出して、抱かれたいしぐさをしたので抱いてみた。

 意外と泣かなかったので、そばにいた娘に写真を撮らせたら、瞬間「にこっ!」としたので、思わず親指を立てた。いい写真になったと思う。

バカですみません。二歳になったこの子の親である孫夫婦と、久しぶりに正月に会えました。皆の成長はうれしい。


この度は、この夫婦が故郷で結婚式を挙げたいということで、横浜から帰省して、中島公園の近くの式場で、挙式、披露宴となりました。

私は、子連れの結婚式には戸惑いがありました。式場に向かう車のなかで、娘に聞くと「これは、コロナの問題で、この3年間やりたくても誰も出来なかったの。今の時期結構結婚式ラッシュなのよ」と説明をしてくれた。私たち昭和の夫婦は、胸の痞えがなくなり、会場に入りました。


久しぶりの結婚式のご招待に気持ちは高ぶっていたが、いわゆる人前結婚式で、神主も牧師もいない。神前の儀式も無い。

最初に緊張する親族紹介の儀式も、受付の黒いユニフォームの若い女の子が、突然のように「親族紹介のお時間です」と声を上げた。待合室のような雰囲気のホールに親族合わせて60人ほどが立ちっぱなしで対面式になって、両家の代表から紹介があった。

よく見ると、集合写真の階段式の台があってすぐに整列させられた。よくもこの狭い空間に結婚式場の機能を詰め込んだものだと、設計者の力量に感心させられた。

階段の上に整列した姿は、孫たちが多いせいで、子供が多く、学芸会の記念写真のようなにぎやかな雰囲気になって、ようやく楽しくなってきた。

いよいよ、皆押し流されるように披露宴の会場になだれ込んだ。200人ほどの大人数だという。

久しぶりの懐かしい気持ちになれる披露宴かと期待していたが、全く予想のしない展開になっていた。

会場の4面の壁の半分以上、勿論天井も全てが、大画面スクリーンになって、大音響の音楽が、司会に声に合わせて次々とめくりめくように進行して、ゆっくり呼吸が出来ない。

笑いあり、泣かせありの演出で、忙しく隙間のない進行は、多いに私たちを楽しませてくれたが、時代の変化に、昭和の夫婦は疲れが残った。


昔、円卓を囲み、食べきれない和洋の料理とお酒で、懐かしい親戚の人達、会社の仲間、友人と語りあえたあの披露宴は、もう帰らぬ思い出と悟った。

先の見えない時代に、この子供たちが、困難を克服して、いい人生を送ってほしい。


2024年 令和6年1月24日




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