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執筆者の写真公彦 漆

本田農場のなめこと栗茸


先日の日曜日、10年ぶりに本田農場を訪問しました。80歳は結構過ぎたはずですが、血色のいい満面の笑顔で私たちを迎えて頂きました。数年前の胆振東部地震では、炭焼き窯が全壊してしまったが幸い農業の大きな被害はなかったとの事。


 稲作は、後継者の息子さんに任せ悠々自適の生活ですとの事ですが、里山づくりには、手を抜かず、道内外から人づてに見学者が絶えない状況は、10年前と変わらない景色でした。

 私もHPで本田農場を検索しましたら、ご自身の発信ではなく、フアンの方の発信で作られておりました。是非、アクセスしてみて下さい。北海道で、こんな里山経営があったのかと感動されると思います。


 今日の本題は、違いまして、本田農場のキノコでした。朝取りなめこと栗茸を頂きました。

なめこは、下処理して頂きました。スーパーの商品とはイメージが全く違い、薄茶色の5センチ以上の傘になって、いい香り。帰宅して早速夕食の味噌汁に。ほとんどドロドロにならず、良い感じですべすべと口の中を泳ぐ感じで、のどを通っていきました。朝食も当然に頂きました。少し余って、味が分かってくれそうな女子社員におすそわけ。


 次に栗茸です。初めての対面です。いかにも図鑑に出てくるキノコの標本みたいな。良い所で育った感じで、里山の収穫を感じました。

 栗ご飯が最高との事、いがぐりの栗ではありません。キノコです。これは足がはやいので、帰ったらすぐ調理しなさいとの忠告で、炊き込みご飯にしました。これは文句なくおいしかった。ひと釜全部一夜でなくなっていました。朝残っていたら食べたかったが、息子夫婦が夜遅く平らげたらしい。残念。


 本田さん所有の山林は、昔学校で習った広葉樹と針葉樹の混交林で、長年良く手入れが行き届いた美しい森です。

散策すると実に気持ちよい。山から切り出した木材は、大きな沼に沈んで、腐ることなく貯蔵されております。買いに来る人には、売っているようです。

 この沼は、里山の豊富な栄養分が流れ込み、田んぼに注がれます。強い苗が育ち、農薬も最小限に抑えられ、味も良く評判がすこぶる良いようです。私も分けてもらいたいが、余分が無いと断られました。農協には行かず、ほとんど地元で売り切れてしまうようです。


 さて、ここは私の里山学校と決めました。札幌から2時間の距離ですが、本田さんが先生です。本田農場、そして森や沼の自然、そこに生きる虫たち、多く学ぶことがあます。私も息子に仕事を譲ったので、「本田明神」詣でをしたいと心に誓いました。

 実は、家内と横田さんも一緒だったんです。手作りバーべキュー広場があります。大木を引き割ったベンチ、ドラム缶の焼き台でたっぷり半日、お日様が沈みかけた頃、本田さんが淹れたコーヒーで酔いを覚まして、帰路に付きました。


令和3年10月28日

漆公彦



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