今年の冬は厳しい寒さでしたが、雪が少なく、我が家の庭先も雪解けが進み、3月下旬早々にフキノトウの天ぷらをことが出来た。
しかし何といっても、待ち遠しかったのは、山わさびだ。雪解けを待ちきれず、息子の嫁さんが畑を掘り起こし、流し台に土にまみれて置いてあった。流石嫁さんだ。
白いご飯だったら最高だが、わがまま言っていられない。私が炊く冷えた玄米ご飯をレンジでチンしてホカホカに。水道を流して土を落として、おろし金で直接ご飯上にすりおろす。
目に沁みて涙が出て、鼻から入ったわさびで咳き込む。醤油をたらし、口にかき込む。あわてて、ゴホンと口から半分噴き出した。
毎年のことで、少し心を落ち着かせて、「山わさびかけご飯」を、少しずつ口に運んで、わさびの辛味を味わった。早春の幸せの瞬間であった。
これからは夕食には欠かせない。なんにでもすりおろして掛ける。納豆、漬物、夕食の刺身、焼き魚、ほうれん草のお浸し、焼肉にも掛ける。
孫は唖然とする、妻はあきれ顔だが、本当は好きなようだ。息子夫婦は、幸い好物になっている。チューブのわさびは、これがなくなるまでは使わない。冷蔵庫に保存して約一か月間の楽しみである。
写真は、友人が瀬棚まで行って取ってきたアイヌネギ(行者ニンニク)を醤油漬けにしたものと、山わさびかけご飯である。今夜一杯焼酎を飲んだ後の締めのごはんだ。
明日は、会社の皆さんには、近づけない。
自然の恵みで、疲労回復、心も身体もパワーが漲ってくるようだ。皆様にも分けてあげたい、この喜びである。
このアイヌネギをくれた友人が、石狩市民にとっては掛けがえのないボランティアレディである。私とは石狩保護司会の仲間で、敬愛してやまない。どこにそんな時間があるのかと思うが、野山を駆け巡って、山菜を取り、春夏秋冬、私ども家族に旬のごちそうをしてくれる。味付けも天下一品である。
この方は、菊池千津子さんで、知る人ぞ知る、石狩の宝です。
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