9月20日、夜10時に「トイレに歩いて行く」と言って、ベッドに座り直しました。「すごいじゃないの、本当かい」と言って、妻の手を取って、歩き始めました。
手摺を使いながらですが、自分の足でトイレと寝室を往復、妻が「水かコーヒーを飲みたい」というので、「真夜中にコーヒーかい」と言って、冷蔵庫から夏の名残のサイダーを出して、ささやかな乾杯をしました.
8月10日に心不全の治療を終えて退院してからちょうど40日目、待ちに待った自力歩行の第一歩となりました。
昨年11月から3軒の病院の入退院を続けたことは、前回綴りました。すっかり足の筋肉が衰えていました。体重も10キロ以上減量しておりましたので、年内は無理かと思っていました。車いすが頼りの自宅生活です。
退院後は、食欲が旺盛で、夜もよく寝て、便通も回復して来ましたので、それがよかったのかと思います。
但し、この間苦労したのは、トイレです。室内用の車いすで、玄関わきの狭い空間にはいっていくのに毎回苦労して、実弟の助を借りて、ドア幅を広くする工事が数日前に完成しました。
車いすが無くてもトイレが使えることになり、無駄になってしまいましたが、いい勉強になりました。
旧来からトイレのドア幅は、標準650mmとなっています。これは「狭い」、奥行きも1350mmは、短い。間口の910mmは、やはり狭い。在宅介護の困難性を実感しました。妻が夫を、夫が妻を、介護をする必然性は、我が身に迫った問題で、逃れることは出来ない。核家族が世の風潮になって、親の介護は、公的機関で許されても、夫婦のことは、人には任せたくない。互いに離れたくない。
写真のドアは、新旧比較のドア幅です。約150mm以上広がりました。大変楽に車いすが利用出来ます。
玄関は、その次に大事となった。外出が出来ない。玄関から外までは5段分の段差があるので、外に連れ出すのは命がけである。
そこで、手摺を全部で5本並べて作ってみた。車をぎりぎり迄寄せて乗り降りするのだが、足が不自由で、腰砕けするので、二人きりの時は外には連れていけない。
明日、早速どこまで出来るか、ようやく始めたデイサービスの日、送迎のスタッフを悩ます作業をどこまで軽減出来るか、楽しみである。
この40日は、いろんな人のお世話になりました。
次回、そこに触れたブログにしたいと思います。
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